【SALT Workation】企業との新たな価値を創造する取り組み

<SALT Workationとは>
新型コロナウイルスの感染拡大により、価値観や暮らし方が大きく変わりつつある中、改めて「ワーケーション」が注目されています。
ワーケーションとは、「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた造語で、「リゾート地や地方等の普段の職場とは異なる場所で働きながら休暇を取る過ごし方」です。

一般的な定義は記載の通りですが、わたしたちSALTが考えるワーケーションでは、景色が良いところに行き、リフレッシュするだけではない価値を提供したいと思います。

会社の名前や、肩書は脱ぎ捨て、この環境でゼロになって、あなたは何を生み出したいのか?どんな風に生きたいのか?そのために実現したいアイディアはどんなことなのか?
という『問い』を一緒に深めるような体験を提供したいと思います。

<パナソニックがSALTに来た理由>
先日、パナソニック株式会社ライフソリューションズ社の方々が、東京や大阪などからSALTに来てくださいました。
まずは、SALTの持つ空気・時間の中で、ゆるやかに、しなやかに働く時間を体験。
都心のオフィスや自宅で働くのとは違う、ワーケーションの醍醐味を感じていただきました。

しかし、SALTに来た本当の目的は、単なるワーケーションではありません。

普段無意識に纏ってしまっている固定観念や会社のしがらみなどを脱ぎ捨て、新しいアイデアを考えるための舞台として、SALTを選んでいただきました。
これから数回にわたって足を運んでいただきながら、このSALTでどんな価値・ソリューションを提供できるのかを一緒に考えていきます。

今回は記念すべき第一回目の様子をお届けします。

<SALTの周りで息づく暮らしを体感する>
朝は8:00に集合です。今日の海は少しご機嫌ナナメなようです。
普段は気に留めないような季節や景色の移り変わりを感じつつ、まずはSALTの会員さんだったデザイナーの瀬戸智隆さんが営む畑へ。
お金を稼ぐためではなく、自分らしく生きていくための拠り所としての畑。
瀬戸さんの表情や声から伝わる人としての力強さとしなやかさ。
都会では出会うことができなかった生き方・価値観に触れ、早くもみなさん衝撃を受けたようです。

次に向かったのは、SALTの代表・須賀が個人で営む畑のある今津リフレッシュ農園。
農耕器具などを保管するための小屋を働く場所として活用する須賀の利用方法は、直前の瀬戸さんとの出会いも相まって、みなさんの想像力をくすぐった様子です。

続いて、売り上げ日本No.1のJA直売所「伊都菜彩」へ。
平日の日中にも関わらず多くの人が訪れ、溢れる熱気。
新鮮すぎる上に、大きい上に、安い!もはやテーマパーク。
豊かな暮らしの一部を垣間見ました。

最後に向かったのは、RISE UP KEYA。
SALTよりも先に生まれ、SALTのルーツでもある場所です。
見学後、伊都菜彩で購入したお弁当をいただきました。
SALTとはまた違った雰囲気。ゆったり流れる時間。
みなさんの表情も、いつの間にか柔らかくなったように感じます。

<人と会うためにSALTヘ行く>
午後はSALTの会員さん数名に参加いただき、ワークショップを行いました。
これからアイデアを考えていくために、今回はじっくりと対話。
普段会員さんがどのような暮らし方をされているのか、SALTに何を求めているのか、いろんな話をしました。

「SALTは仕事で使っている感覚がない」「SALTは空間を変えて、気分を変えたい時に行く」

「SALTには人に会いに来ている」
「SALTには飲みに来ている」

SALTはワークスペースなのに、必ずしも仕事の文脈だけで存在していない。
会員さんからの声は、午前中に体感したここに息づく暮らし方そのものが、そのまま表現されているようでした。

笑いが絶えない、あたたかなワークショップになりました。

ワークショップが始まって程なくして、誰がパナソニックの方で、誰が会員さんなのか傍目には分からなくなりました。
会社も役職も役割も超えて、人と人が正直に、まっすぐに交わる、そんなことができる場所なのだと改めて感じます。

ワークショップの終わりに、パナソニックさんからいただいた
「気づきや学びがたくさんあって、今回は本当にみなさんからもらってばかりだった。何かお返しできるようにがんばりたい」
というコメントが印象的でした。
この場所から、未来につながるアイデアがきっと生まれる予感がします。

<私たちが目指す価値>
冒頭でお伝えした、私たちが目指すワーケーションの在り方。
気持ちの良い環境の中で働くだけではなく、色々なしがらみから解き放たれ、一人の人間として、自分のコアにあるものを見つめ、本質に迫る時間。
素敵な方々に集まっていただいたことで、わたしたちが目指す価値が現れた時間だったように感じています。
そして、改めて、SALTの価値は、ここにいてくださるみなさんなんだなと思います。

パナソニックさんとの取り組みはまだ始まったばかりです。
みなさんに素敵な報告ができるように、SALTの価値を見つめながら、取り組んでいきたいと思います。